電気エネルギーを使わないメッキとは

電気エネルギーを利用しないメッキの方法のことを、無電解メッキといいます。そしてこの無電解メッキは大別して置換メッキと自己触媒メッキとに分類されます。

 

前者は、イオン化傾向の大きい金属を、イオン化傾向の小さい金属イオンを含む溶液に浸漬させることで、イオン化傾向の大きい金属を溶解させ、その金属イオンから放出された電子によってイオン化傾向の小さい金属を還元し、メッキを行う方法です。

 

この反応速度はイオン化傾向の差が大きいほど速くなります。しかし置換速度が速すぎると粗雑なメッキになるため、置換反応をコントロールすることが大切です。

 

後者は、溶液中の還元剤が触媒の存在の元で酸化され、電子を放出することになります。この電子が溶媒中の金属イオンを還元することで行われるのが自己触媒メッキです。

 

触媒のない状態では反応は起こらず、触媒が存在してはじめて析出反応が起こります。触媒となる金属は還元剤によって異なり、メッキの還元反応よりも酸化反応が起こりやすいものを用います。

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