ボルトやナットといった比較的小さいものにメッキを行う場合、ラックにかけて行うのは非効率的になります。このような形状の製品にメッキを行う際には、バレルメッキと呼ばれる方法を用いています。
バレルメッキとは、回転バレル、振動バレル、傾斜バレルなどさまざまな形状のばれるにメッキする製品を投入してメッキを行う方法です。この方法のメリットとして、ラック掛けが困難な製品に対してメッキできること、大量に処理することが可能であることが挙げられます。
一方でデメリットとしては、傷つきやすくなること、張り付いてしまいやすい板状の製品やバネなど絡みつきやすい製品には向かないこと、メッキ液の汲み出し量が多く排水処理への負担が大きくなることが挙げられます。
バレルメッキでは厚さにばらつきが出やすいといわれますが、品物の混合をよく行うことや、電流を比較的小さくすることで均一になりやすくなります。品物の混合と電解条件を適正にすることが大切です。
Comments are closed
最近のコメント